コロナ時代の企業研修はどうあるべきか、お悩みのかたも多いのではないでしょうか? コロナ対策もしなければならないが、グローバル人材育成も急務。その両立には、オンラインの要素がかかせません。今回は、企業向けオンライン英語研修の実際をご紹介します。
コロナ対策としての語学研修オンライン化
このコロナ禍によって、予定されていた研修がキャンセルになったり、やむなくリモートやオンラインに切り替えたケースが多くみられました。英会話研修の場合、対話形式が中心ということもあり、慎重な対応をしたケースも多くあったかと思います。
しかしながら、今後もWithコロナ対策は続く可能性が高く、かといって社員のグローバル人材育成のニーズが減るわけではなく、むしろ世界的にリモート化が進むということは、国内社員であっても直接リモートでビデオ会議などを運営する可能性は高まっているともいえます。
リアル英語研修をオンライン化する
では具体的に英語研修のオンライン化はどのように進め、どんな方式を選択したら良いでしょうか?
これまでの英語研修は、リアルの対面による集合研修が中心でしたが、密を避ける、また、リモートワーク中の社員もいるということを考慮し、講師を企業の会議室等に招き、その研修内容をリモートで社員に配信する方法があります。むしろ、会議室に来る方が便利、という社員には参加してもらうのも一つの方法でしょう。対面とオンラインの両方に対応できるかどうか、講師に確認してみても良いでしょう。講師もしくは企業研修を提供する運営会社から直接配信してもらう方法は、会社のリソースを使う必要がなく便利です。
以上のようなオンライン研修を進めるのに欠かせないのはビデオ会議システムですが、企業研修の現場では、Zoom、Microsoft社のTeams、Google hangoutなどがよく使われています。
選択のポイントとしては、講師や企業研修の運営会社が使いやすいものとして推奨しているかどうか、もしくは、アプリを各個人のパソコンにダウンロードしたりするとなると、社内のセキュリティ観点や、バックオフィスシステムと連携しているかなど、企業側の事情で決まる場合もあり、協議が必要となるでしょう。
このように、これまでリアルで行っていた英語研修も、Withコロナ時代でも変わらずに提供することが可能です。
既存のリモート・オンライン研修を活用する
withコロナの時代到来で注目を浴びているリモート研修ですが、以前からオンラインで提供・配信されている英語研修は存在していました。プログラムによって特性と特徴があるので、自社のニーズにあったサービスを選ぶことが大切です。
一般的な英会話の上達を目指すなら、ジオスオンライン、レアジョブ英会話などがあります。また、TOEICの点数アップ、ゲーム感覚で楽しく学べるなど、オンライン上の教材が充実しているe-ラーニングとしては、スタディサプリ、Reallyenglish、TerraTalk、coooriなどがあります。
また、ジオスオンラインには「ビジネスコース」もあります。5段階レベル別のコースで、英語だけでなく最先端の国際ビジネスも学べるよう工夫されています。
これらは既に会社の福利厚生として推奨していて、すでに利用している社員もいる、という企業もあるかもしれません。しかし、受講の成果が出ているかどうかを測るシステムまでは構築できておらず、その成果まで把握できている企業は少ないのではないでしょうか。では、そうして選んだ英語研修の成果を出し、把握するためにはどうしたら良いのでしょう。
フォローアップ体制の確認
最後にオンライン英会話を選ぶ際に、ぜひ確認していただきたい点があります。それは、フォローアップのシステムの有無です。
たとえ、オンライン英会話で学ぶ環境を整えたとしても、継続できなければ意味がありません。そのため、提供会社に対して、オンライン上でどのくらいサポートがされるのか、その継続の仕組みを確認しておくと良いでしょう。
最近では行動経済学に基づく、様々なサポートシステムを付随して備えている場合があります。受講生が最後までやり抜く仕組みがあれば、どんな研修でも、期待する効果を発揮してくれるはずです。
選択のポイントは、自社のニーズや社員の業務に合ったオンライン研修であるかどうかを見極めること。そして、フォローアップのシステムの有無を確認することが、英語研修を選ぶポイントと言えるでしょう。
・ビジネスではなぜ発音が大事なのか? その発音仕事で使えますか?
・<企業向け英語研修>なぜオンライン英会話は成果があがるのか?
執筆者:竹村 和浩(たけむら かずひろ)
AllAboutビジネス英会話ガイド 担当テーマ:ビジネス英会話
英語発音矯正士 ビジネス・ブレークスルー大学 英語専任講師
英語通訳案内士/英語発音矯正とビジネス英語が専門。
㈱Universal Education代表取締役。
日本人はなぜ、英語が苦手なのか?その原因が、正確な英語の音の未習得にあることを25年前に発見し、独自の音声指導法、EVT: English Voice Trainingを開発。英語発音矯正の草分け/第一人者として、音素トレーニングを中心とした発音矯正で日本人の英語スピーキング力の向上に尽力している。RMS:リクルートマネジメントスクール受講者満足度No.1講師。