■適切な目標設定のススメ

前回は「なんとなくやる気にならない」対策として「運動を始めることによって、どんな未来が訪れるのかをイメージ」(目的を明確に)してみましょうとお伝えしました。

 

フィットネスの目的を明確にして、「自分の未来が自分によって創造できる」ことを一緒に実感していきましょう!

 

さて、今回は目標についてです。

目的が見つかったら、モチベーションを維持するためにも「適切な目標設定」をお勧めします⭐

目標は易しすぎると「やる気」が起きず、逆に難しすぎると自信が持てずに諦めてしまうということが研究から分かっています。

 

大切なことは、「適切な…」です。それでは、どのような目標を持てば最も「やる気」を起こせるのでしょうか。

 

1.目標設定がパフォーマンスに及ぼす効果について

検討した次のような研究があります。どの記録が一番良かったと思いますか?

 

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走り幅跳びに4回挑戦してもらいます。1回目は全力で跳躍(最大跳躍距離)してもらい、これを基準に残り3回を以下のように跳躍してもらいます。

 

①目標を設定せずに再び跳躍

②1回目の100%を目標に跳躍

③1回目の110%を目標に跳躍

④1回目の120%を目標に跳躍

⑤1回目の130%を目標に跳躍

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■目標設定の3つの原則を覚えておこう。

正解は③です。この研究では、目標を設定せずに跳んだ場合には最大跳躍距離よりもパフォーマンスが低下し、目標を設定した場合、110%目標の時が最もパフォーマンスが高く、それ以上目標を上げていくとパフォーマンスが落ちていくという結果になりました。

 

このようなスポーツ心理学の様々な研究成果から「頑張れば手が届きそうだ」と主観的に50%の確率で達成できそうな目標の時に、最も「挑戦しよう」という意欲が湧き、結果としてパフォーマンスが向上するということが分かっています。

 

それ以外にも目標設定の原則として、次の3つを知っておくととても有用です✨

 

1.①結果目標 ②パフォーマンス目標、プロセス目標(行動計画)を設定する

 

例えば「半年後の同窓会で友人から『綺麗になったね』と言ってもらう」という①結果目標(目的)に対して、②パフォーマンス目標として「体重を5kg減らす」、

そのために③プロセス目標として「週に2回ジムに通って1時間の運動をする」などのように、パフォーマンスとそれを達成させるための具体的な行動を目標として設定することが重要です。

 

2.長期目標から中期目標、短期目標にブレイクダウンする

例えば「半年後に体重を5kg減らしたい」という場合、6ヶ月後の長期目標として「体重▲5kg」と設定します。

このように長期目標を設定したら、逆算して3ヶ月後の中期目標「体重▲4kg」、さらには1ヶ月後の短期目標「体重▲2kg」と設定することができます。

「遠くの目標」を「近くの目標」にブレイクダウンすることによって、より効果的なプロセス目標(行動計画)を設定することができます。

 

今回はここまでです!

次回は短期目標に対する行動計画についてお伝えいたします🌼