導入インタビュー       私立大学 東京都

実践女子大学短期大学部

SPI対策にSmart Habitを導入「課題のチームビルディングについては期待以上」

導入プログラム概要

実施期間: 2022年4月~7月
学年: 1年生
人数: 155人
内容: JISSENポケットSPI
成果:

サポートなしと比較した場合、学習稼働率(オンラインのSPI学習ツールで1つ以上回答がある学生様の人数比較)が高くなった

研修ご担当者様
実践女子大学短期大学部
日本語コミュニケーション学科 教授、学科主任、短大教育研究センター長
大塚 みさ様

SPI対策にSmart Habitを導入したきっかけ

以前のSPI対策は、大学全体で筆記試験対策を年に1回紙ベースでの模試を受けてもらい、それに対して解説会を行うという支援でした。しかし、就職活動での筆記試験は一夜で得られるようなものではなく、いかにコツコツできるかというところが重要です。そこで、eラーニングシステムを使っている会社がないかと探した結果、より本番環境に近いJISSENポケットSPIを全学的に導入することになりました。

2021年度から導入しましたが、短期大学部では、週ごとに課題を出して取り組ませるという方針は決まっていたものの、教員から学生への声かけに温度差が生じてしまうという悩みがありました。その背後には授業や校務で多忙な環境下では全教員が管理画面に定期的にアクセスすることが難しいという事情があったのですが、この声かけの効果は、それまでの取り組みからも明らかでしたので、何としてでも解決したい問題点でした。

 

 同時期に、全く別の点から、学生間のチームビルディングの必要性が話題になりました。そのような時期に、学生総合支援センター  キャリアサポート部からSmart Habitを紹介いただきました。

 

 Smart Habitを導入することによって、学生への声かけも均等にできるようになりますし、チームで取り組むということで、チームビルディングができれば、両方の問題を解決でき一石二鳥だと直感し、導入を決定しました。

Smart Habitにどのようなことを期待しましたか?

期待した点は、主に3つ あります。まず1人では取り組みにくいSPIの筆記試験対策と就職活動への早期意識付けというところです。短期大学部生は入学してすぐに就職活動の話になりますが、なかなかすぐには切り替えられません。チーム単位で取り組むということで、スムーズに行えるのではないかと思いました。

 

2つ目は、チーム活動を通じてリーダーシップや協働力、コミュニケーション力が養成されるというところを期待しました。

 

3つ目は副次的ではあるのですが、チームがあるということで、クラスに居場所ができて、休学や退学の減少につながるのではないかというところです。Smart Habitを使うことで、友達作りが苦手な学生でも、チームで何かをする時にちょっと声をかけ合えるような感じになるといいのではないかという期待もありました。この科目ではチームがあって、居場所があるというのは救いになるのではないかと感じていました。

Smart Habitを導入したことで課題解決につながりましたか?

100%の学生が真剣に取り組んでいるとまでは言えないのですが、ある程度解決しつつあると思います。元々苦手な非言語の課題に取り組むという点で、そこはやむを得ないと考えると、かなり解決できているのではないでしょうか。

また、クラスごとの必修授業で指導しているのですが、 教員の負担感も軽減できましたし、授業内でガイダンス時間を確保して一緒に動画を見てもらったり、定期的に声掛けをしてもらったりすることで、教員のSPI対策に関する認知度が上がりました。問題意識を持ってもらえたのではないかと思います。
 
加えて、以前は私自身が学生に配信などを担当していたところを全て習慣化サポーターさんがやってくださるので、自分自身の業務も軽減出来て大変ありがたかったです。


Smart Habitを導入して良かった点を教えてください

学生たちが、チームで取り組むことの意義を理解して、そこを重視して頑張れているというところです。チームミーティングで、コンスタントに学習できている人に「取り組みのコツ」を聞いてシェアし合うという環境ができています。チームの中での役割を通じて、自分にリーダーシップの素質があると気が付いた学生がいたというようなこともよかった点です。

チームはランダムに組んでいるのですが、そうしたことによって、日ごろ仲良くしている友だち以外とも気楽に話せる雰囲気ができたことも、大変よかったと思っています。

チームビルディングについては、本当に期待通り、あるいは期待以上でした。もちろん、あまり接点のない学生とのやりとりが円滑にはいかない場面もありましたが、むしろそれは普段の仲良しの友達の間では体験できないことですので、学生たちにとっては非常に貴重な経験ではないかと思っています。

あとは、ランキングがあることで、自分の学科だけではなく、2つの学科全員の存在をなんとなく知ることができて、短大1年生全員で取り組んでいるという意識を持てているということが感じられました。アクセスのしやすいアプリで通知や連絡を受けられる点で、利便性も良いと思います。

学生様の声

チームで取り組むことに対する「メリット」と「デメリット」をそれぞれ聞きましたが、メリットが多く挙げられました。デメリットとして挙がったものもメリットとも捉えられるものです。

 

<メリット>

・他の人も頑張っているから自分も頑張ろうとやる気が出る。

・自分が忘れるとチームに迷惑をかけることになるので声をかけあって取り組める。

Smart Habitでチームの成果が見られるため、誰がやってないか確認できるからその分やる気が得られる。

 

<デメリット>

・自分がやらないと他の人に迷惑がかかる

・一人がやってないとそれにつられて自分もやらないようになってしまう

「JISSENポケットSPI×Smart Habit SPI対策プログラム」今後の課題

十分やっていたただいているので課題として見つけられるところがありませんでした。強いて言えば、教員はランキングを見ることができないのですが、例えば上位3チームだけでもわかるといいのかなという気はします。見ないで済む方が気楽ということもあって難しいところではありますね。