人生100年時代を迎え、私たちのライフスタイルも変化しています。勉強は学生時代にやるものであり、大人になってまでやりたくないと感じている人も多いのではないでしょうか。そうした人でも、いざビジネスの勉強をスタートすると新しい発見や気づきがあり、意外と面白く楽しめるものです。学びをエンターテイメントのように楽しみ、100年近い人生を有意義に過ごすための考え方についてまとめました。

 

■自走する学びを楽しもう!

社会人の中には勉強に対してネガティブな感情を抱いている人も多いのではないでしょうか。そうした人は、学生時代に経験した勉強が人から強制される勉強であったため苦しかったり、きつかったりした経験を持っているのかもしれませんね。しかし、社会人になってからの勉強、特にビジネスに関する勉強は楽しいものです。なぜなら、学んだことを実務の現場で、即活かし学びの成果を体験できるからです。まずは、学びを楽しむ心境を目指してみましょう。そして、学びを楽しめるようになったら、学びを自走し習慣化する段階を目指してみましょう。学びを自走できている人は輝いています。自走する学びを体得することで魅力ある人生を歩むことが可能になります。

 

■人生100年時代を見据えて

自走する学びを楽しむには、人生全体のライフプランも意識することが大切です。以下、ポイントをまとめました。

 

 ①100年ある人生を魅力的なものにするには

数年前に『「LIFE SHIFT-人生100年時代の人生戦略-」リンダ グラットン,アンドリュー スコット著(東洋経済新報社)』という著作がベストセラーになりました。この本の中では、これからの時代はほとんどの人が100歳近くまで生きるようになり、それに合わせて学び直しを行っていく必要があると説かれています。寿命が延びることは喜ばしいことです。一方で、人間の寿命の長寿化に社会のシステムの変更が追い付いていない問題もあります。企業で働く会社員の定年が伸びたとはいえ、せいぜい70歳までです。その後の30年をどのように生きればよいのでしょうか。学びを行わず、惰性で生きた結果、働くことも出来ずお金もない、死ぬより苦しい晩年の30年間を過ごす事態は避けたいですよね。100年のスパンで学びを実践する事が、人生100年時代を魅力的にするポイントになるでしょう。

 

 ②AI 時代を生き抜く

企業が業務の運営にAI取り入れるようになり、単純作業はAIに代替される時代になりました。本当に厳しい時代になったと感じている人も多いのではないでしょうか。こうしたAI時代に人間に求められる仕事としては、『創造性の高い仕事』『対人折衝を要する仕事』『信頼やホスピタリティーが求められる仕事』であると言われています。とはいえ、こうした仕事は、継続した学びが必要な仕事になります。つまり中長期的な働き方の戦略を立てた上で学びを実践する事が大切になるのです。自走する学びを体得できた人は、AI時代を生き抜く優れた人材になるでしょう。

 

■学びをエンターテイメントのように楽しむ

長寿化が進んだことにより、従来の「教育→仕事→引退」という人生観からマルチステージの人生観へ変化が起きています。長い人生を幸福にするためには、心から交流ができる人的ネットワークのような無形資産を大切にすることも必要です。これは、学びとライフスタイルの調和を目指す価値観が重視される時代になったということでもあります。

長い人生の中で、どのような仕事や学びを行うかをライフプランと調和した計画を立てる事が求められています。

とはいえ、学びをあまり楽しめない段階で単に計画を立てるだけでは、挫折する可能性が高くなるでしょう。長い人生ではエンターテイメントのように様々な出来事に出会います。また、様々な人々との出会いもあります。人生100年の長いスパンで学びもエンターテイメントのように楽しみながら取り組んでいく心がけが必要ですね。

 

■まとめ

ビジネスの学びのきっかけは、本当に人それぞれの理由からスタートするものです。勉強を継続し、自走する事ができるようになったのであれば、100年の人生を豊かなものにすることができるでしょう。100年の人生で心境も変化していきます。変化する自分を楽しむ気持ちを持つ事も大切です。変化していく自分を楽しむためには学びが大切になります。学びをエンターテイメントのようにとらえ、人生100年時代を有意義に過ごしていきたいですね。