22卒が内定出し&23卒でもいよいよ活動が本格始動
今年も早いもので、大学及び大学院の22卒生にとっての内定出しとされる10月1日を迎えました。

就活サイトのリクナビ2022に登録している8724名を対象とした、株式会社リクルートの調査*1によれば10月1日時点の22卒大学生(大学院生は除く)の就職内定率は、92.4%となったことが発表されました。

また同調査によれば、内定を取得した学生の平均内定取得企業数は2.35社となっており、昨年の数値(2.21社)をやや上回る結果となっています。

*1 株式会社リクルート 就職みらい研究所 「就職プロセス調査(2022年卒)2021年10月1日時点 内定状況」

引き続き就活を実施している22卒の学生のサポートと並行して、23卒の就活本格始動前の動き方やアプローチを各大学・学校関係者の方も模索されている最中なのではないでしょうか。

 

 

インターンシップ活動から23卒の就活予測を見る
ここでは、インターンシップという観点から23卒の就活を見ていきたいと思います。

 

就活サイトのマイナビ2023に登録している、23卒の全国の大学3年生及び大学院1年生の5881名を対象とした、株式会社マイナビの実態調査*2の中では、2021年の9月の時点で83.1%がインターンシップや1Day仕事体験の参加経験があると回答しています。


2-Oct-25-2021-07-56-12-04-AM*2 株式会社マイナビ 「マイナビ2023年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))

また、同社が22卒向けに行った調査データ*3では、昨年の同月時点でインターンシップへの参加経験がある学生は76.7%だったことを考慮すると、今年度のインターンシップへの参加率は6ポイント以上も高くなっています。
*3 株式会社マイナビ 「マイナビ2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))

また今後10月~12月でのインターンシップへの参加意欲についても、93.0%もの学生が参加意欲ありと回答しています。


3-Oct-25-2021-07-56-11-23-AM*2 株式会社マイナビ 「マイナビ2023年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))

コロナ下の影響で、オンライン形式などでもインターンシップへ気軽に参加できるようになったことも、多くの学生がインターンシップに参加したいと感じるようになった要因の1つとして考えられるのではないでしょうか。

そのために今後はより一層、インターンシップ自体の獲得競争が激しくなることも予想されます。

インターンシップへの参加が、学生のその後の就活や進路に大きな影響を与えることを考慮すれば、希望のインターンシップを獲得できるか否かは、その後の就活本番をも左右する非常に重要な点となりそうです。

 

 

23卒のインターンシップはさらに早期化?!
就職情報の提供事業を行っている株式会社ディスコが1101名を対象に行った調査*4によれば、今後学生がインターンシップ(※オンライン形式も含む)に参加したいと考えている時期は、2021年の12 月が最多の88.4%を占めています。次点として、11 月で81.5%という結果となりました。


4-Oct-25-2021-07-56-10-85-AM*4 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 「キャリタス就活 2023 学生モニター調査(2021 年 10 月発行)」

前年度の22卒のデータと比較すると、10月では8ポイント近く、23卒が高い数値をマークしています。

一方、2 月での数値を比較すると、22卒の64.5%から23卒で54.3%となり、10ポイントも下がっていることがわかります。

年明け以降でインターンシップの希望が減少している傾向から、昨年と比べてもなるべく早い時期からインターンシップに参加を希望する学生が増えているのではないかということが、株式会社ディスコの調査*4からも指摘されています。
*4 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 「キャリタス就活 2023 学生モニター調査(2021 年 10 月発行)」

前述した、高水準のインターンシップ希望率に加え、この全体的なスケジュールの早期化も相まって、「希望のインターンシップ先の争奪戦」傾向は、昨年以上に今年も加熱していくのではないでしょうか。

 

 

インターンシップからすでにはじまる「試験」での足切り
さらに、就活サイトのマイナビの実態調査*2の中で、2021年の9月の時点でインターンシップや1Day仕事体験を提供している企業からの紹介や案内で適性検査や筆記試験を受けたことがあるかについての質問には、49.7%の学生が受験したことがあると回答しています。


5-Oct-25-2021-07-56-10-45-AM*2 株式会社マイナビ 「マイナビ2023年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))

受けたときの状況については、82.6%の学生がインターンシップや1Day体験への参加のための選考として受けたと回答しています。
*2 株式会社マイナビ 「マイナビ2023年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))

特にSPIをはじめとする筆記試験対策は、就活が本格化し実際に企業へ応募をし始める直前に、駆け込むように対策をしようとする学生も少なくないかと思います。

ですが、今後本当に自分が希望するインターンシップ先への参加権を手にするためには、特にSPI等の筆記試験対策は、想定しているよりも早めに取り掛からなければ遅いのです。

前述したように昨年と比べても23卒ではインターンシップに早期に動き出そうとしている傾向がすでに報告されているため、各種の対策なども少し前倒しで計画を建てることが重要です。

 


おわりに


6-Oct-25-2021-07-56-11-19-AMここまでインターンシップ動向から、23卒の就活について見てきました。

オンライン環境が普及したことで、23卒ではさらに就活やインターンシップが早期化&過熱化していく状況ではありますが、多くの学生さんにとっては、3年生の後期になったからといって、その波にすぐに乗れるようにはならないのが実情かと思います。

そのため、1・2年生の時期に本業の学業や大学活動と両立しながら、いかに就活やインターンシップへの意識醸成を早期で実現できるのかが、今後より一層重要視されていくのではないでしょうか。

<参考データ>
*1 株式会社リクルート 就職みらい研究所 「就職プロセス調査(2022年卒)2021年10月1日時点 内定状況」
*2 株式会社マイナビ 「マイナビ2023年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))
*3 株式会社マイナビ 「マイナビ2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月))
*4 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 「キャリタス就活 2023 学生モニター調査(2021 年 10 月発行)」


執筆者:WizWe教務部

 

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