語学研修の豆知識 | 法人向け英語研修 Smart Habit

<法人向け英語研修>オンライン英会話レッスンでより多くの学びを得るために

作成者: owner|2021.6.29

昨今、どれを選んでいいかわからないほどたくさんのサービスがある「オンライン英会話」。「英語で楽しくおしゃべりしたい」「英語を忘れないために活用したい」といった目的から「○月までに英語力を上げないといけない」と追い込まれた方が上達を目指すなど、受講目的もさまざまです。

今回は本気で英語力を上げたい人向けの活用方法を紹介します。

講師の役割は主に3つあります。

1. その日のポイントを教える(講義する・情報提供する)
2. 学習者の間違いを直して気づきを与える
3. 会話練習など、二人いないと成り立たない活動の練習相手になる

オンラインレッスンの多くは上記のポイント3に重きをおいています。そのため、1と2については学習者が予習問復習を通して自ら積極的に行う必要があります。レッスンを最大限に活かすためには、受講者主体のレッスンの流れを作る必要があります。

STEP 1 単語を調べておくことで発話時間を最大限にしよう!


早く英語力の向上を目指している方のオンラインレッスンでは、一般的になんらかの教材を活用しています。レッスン前にはその教材内の知らない単語をすべて調べておいてください。特に、単語問題用のVocabulary Sectionは事前に確認しておかないとすぐに文を作れないので、予習が大切です。準備をしていないと、わからない言葉を先生に【英語で】説明してもらうことになりますが、その英語の説明が聞き取れなければレッスン時間を有効活用できません。

予め自分で単語ノートを作り、英日表記のメモを手元においておきましょう。レッスン時間は短いので、辞書をひきながら、レッスンを受けている余裕はありません。そのようなことのないように、予習と復習時間に辞書を活用するのことがオンラインレッスンを有効活用するコツの1つです。

レッスン時間は発話をする時間にしたいところです。話す練習時間を最大限にできるように教材内のVocabularyに関する問題は予め解いておきましょう。そうすれば、先生と答え合わせをするだけで先に進めます。単語は意味の確認に時間を割くのではなく、自分で作った例文を先生に聞いてもらって用法に注目するほうがレッスン時間の有効活用につながります。

同様にReadingセクションの内容も事前に読んで、辞書をひいて、内容を把握しておくことで読解問題の答え合わせを簡単に行って発話時間を長くとることができます。

STEP 2 コンテンツ理解を深めておくことで発話時間を最大限にしよう!



講師は基本的に教材の流れに沿って、質問をします。Discussion Topicなどが記載されている教材が多いので、そこに書かれている質問にはすぐに答えられるように、事前準備をしておきましょう。特に自分があまり馴染みのない話題に関するユニットは、話題になっている内容のニュース記事を探して知識をもっておくことが必要不可欠です。知識のないことについて意見を述べたり議論をしたりすることはできません。どれだけ下調べをしているかによって、レッスンの充実度合いが変わってきます。

できることなら、ニュース記事を探すときは英語で検索をかけて、英文で内容を読みましょう。そこで出てきた表現をレッスン内で使ってみることでテキストブックに載っている表現のみならず、より多くの英語表現を使えるようになります。レッスン時間は非常に短く、十分な英語力を身につけるには少々時間数が足りません。【ニュースを熟読する時間+レッスンの学習時間】を確保してこそ確実に力がついていきます。自習とレッスンのサイクルを作り、学習を習慣化することが英語力を高める秘訣です。

STEP 3 積極的に質問をし、訂正を要求することで学びを最大限にしよう!



冒頭に記載したとおり、講師の役割は主に3つありますが、オンラインレッスンの多くは「会話練習など、二人いないと成り立たない活動の練習相手になる」ことを目的としていることがほとんどです。つまり、サービスのデフォルトは一緒にテキスト内容をやり、学習者が学習を続けるように支援することになっています。しかし、ワンレベル上の英語力を身につけるためには、それだけでは不十分。理解できていないことを理解し、間違っていることを直していく必要があります。そのため、「教えてもらう」ことや「間違いを直してもらう」ことを自ら求めるようにしましょう。

十分な予習をしたのにわからなかった箇所については説明を求めましょう。
◆以下のような表現を使って、説明を依頼するとよいでしょう。


Can you explain this point, please?(この部分を説明していただけますか。)

 

I don't know how to use this word.(この単語をどう使うのかわかりません。)

 

When do you use this word?(この単語はいつ使うのですか。)

 

In what context would you use this phrase?(この表現はどのようなTPO下で使われますか。)

 


◆以下のような表現を使って、訂正を依頼するとよいでしょう。

 

Please correct all my mistakes.(間違いはすべて訂正してください。)

 

I am trying to improve my accuracy, so I would like detailed feedback.(英語の正しさを改善しようとしているので、詳細なフィードバックがほしいです。)

 

このように、学習者主体でレッスンを進めることがレッスンの効果を最大限にする秘訣です。
オンラインレッスンでの学習をより豊かなものにし、着実に上達できるように、積極的に学習に取り組んでくださいね。

 

 

執筆者:江藤 友佳(えとう ゆか)
Y.E.Dインターナショナル合同会社CEO 

クレアモントマッケナ大学卒業後コロンビア大学大学院ティーチャーズカレッジで修士号を取得。英語教授法について大学時代に故ピーター・ドラッカーの授業を受け、組織開発に興味を持ち、PwCコンサルティングに入社。SCM部門の配属からHR部門に異動できず、人材育成に関わることもできる研修業界へ転職を決意。株式会社アルクで教育教務主任として多くの教材作成や企業研修、教員研修を担当した後に、楽天様で英語化プロジェクトのco-leaderとして社員教育に従事。英語教育事業部の立ち上げ支援後に独立し、現在は教材制作の下請けやアドバイザリーサービスを提供している。

著書:『ロジカルに伝わる英語プレゼンテーション』『英語の数字ルールブック』

---------------------------------------------------------------------------

 

リーディングについて

ネイティブのように前から情報を理解できる! スラッシュリーディング・スラッシュリスニング

・スラッシュリーディング応用編~長文の一文字一句を読まない! 省エネモードを使うべきところを把握

・<企業の研修担当者必読>英語の長文を速く読解できる手法~ ScanningとSkimming~

■スピーキングについて

<企業研修における英語力育成戦略>初中級者のスピーキング練習法

・<企業研修における英語力育成戦略> 中上級者のLinguaskill Business Speaking対策

・<企業の研修担当者向け>スピーキングテスト対策~時制をマスターせよ~

・<企業の研修担当者必見>グローバルパーソンが身につけたい話し方

・<企業の研修担当者必見>英語スピーキング力を上げる書籍活用法

・<法人向け英語研修>副詞の場所に注意を向けて、自然な英語を話そう!

・<法人向け英語研修>動詞のニュアンスを伝えるのに必要な助動詞をマスターしよう!

・<法人向け英語研修>音声認識機能を活用した発音矯正法

・<法人向け英語研修>【スピーキングの基本】イントネーション

■Linguaskill Businessについて

・運営しやすい高品質ビジネス英語テスト「Linguaskill Business」

■TOEIC®SW試験について

・ビジネスで戦力となる英語力を見極める TOEIC®SW試験とは

ビジネスで戦力となる英語力を育成する TOEIC®SW目標設定

・ビジネスで戦力となる英語力を育成する TOEIC®SW学習法

■英語学習法

・単語学習のコツ
・ビジネス英会話に頻出する英数字