語学学習に単語の学習は必要不可欠。日頃どのように学習していますか。単語学習帳を見て、上から下まで単語のスペルと日本語訳を覚えているだけで終わってはいませんか。これだと、リーディングテストで覚えた単語と出会ったときには役立っても、いつになってもその単語を使えるようにはなりません。英語を使えるようになりたい人、または英語のスピーキングテスト・ライティングテストに向けて学習している人は、音と用法、そしてスペルまでを学習する必要があります。

今回は新しく学んだ単語を使えるようになるヒントをお伝えします。

「こんなに覚えられない!」を乗り越えるコツ

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単語学習帳で勉強をしている方から「こんなに覚えられません!」という声をよく耳にします。それはそうでしょう。例えば、4,000語が収録されている単語帳を使っているとしたら「4,000語をすべて短期間で覚えるなんて無理!」と思う方が多いのは当然です。

対策として有効なのは学習目的に合わせて「アウトプットできるようになるべき単語」と「見聞きしたら認識できたらいい単語」を自分で分けること。テストで特定の点数をとりたい人にはこの戦略が特に大切です。4技能テストであれば、自分が話すとき・書くときに使い勝手がよさそうな単語は発音もスペルも覚える必要があります。聞く・読むことしか想定しないでいい単語については、耳にしたときに気づけるように発音を覚え、そして、リーディングで出会ったときに認識できるように見た目と意味を覚えておけばいいのです。

テストで実際に文を作ることが想定されていないなら、スペルを覚える必要はありません。なぜなら、現実社会ではツールを使いながら書くことが許容される場面がほとんどだからです。テスト以外の場でうろ覚えの単語を使うことになったらオンライン辞書で調べながら文を作ることもできますし、ワードのソフトウェアであれば、近いスペルさせできれば、完璧でなくても正しいスペルを提案してくれます。脳内に完璧にスペルを入れておく必要があるのは、実際に自分がテストで書くことになる単語のみです。こう思うと少し気が楽になりませんか。

一般的に人間は知っている単語数の一部しか自分では使いません。例えば、日本語で多くの慣用句を学校で学びますが、日頃、そのうちのいくつを使うでしょうか。つまり、

認識できるだけでいい単語や表現 > 実際に使える表現

でよいのです。母語の場合は、どちらのタイプの単語かは自然と整理されていくのですが、外国語学習の場合は初めて出会ったときから戦略的に単語を分類してしまうと学習負荷が減りますし、選びぬかれた「使うべき単語」だけを覚えることを意識すれば、それらは確実にアウトプットできるようになるでしょう。

場面別、場所別に情報をまとめる

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単語学習帳を活用せずに自分専用の単語ノートを作る学習も効果的です。単語学習帳が存在しないようなテストに向けて練習をしている方におすすめなのは、そのテストの傾向をとらえて、自分でオリジナル単語帳を作ることです。例えばVersant Speaking Test用の単語学習帳は現状、市場に出ていません。試験の特徴として「日常的に目にするもの中心の語彙」を試されていることは公表されている情報です。ここまでわかっていたら、自宅を見渡して、さまざまな物の英語を確認して覚えたり、自分が生活に置いて行っていることを言語化していけばいいのです。

たとえば、「家にあるもの」という一覧を作ります。

refrigerator フリジレーター 冷蔵庫
faucet ファーセッ 蛇口
microwave マイクロウェー 電子レンジ
hammer ハーモー トンカチ
nail ネーイル
electronic drill エレックローニッドリゥ 電気ドリル

のような形で一覧を作っていきましょう。ちなみに、これらの単語、すべてVersant Speaking Testの過去問に登場していました。日常的な物についてテストしているという特性を理解していれば、学習すべき単語もわかりやすいですね!

なお、たくさんの方のレッスンを行っていて、発音記号を読めない人が多いことを認識しているため、発音記号が読めないなら上記のように「聞こえたままにカタカナを書く」を推奨しています。英語講師としては、本来は発音記号を書いておいて、きちんと発音記号を読めるようになってほしいと願っています。これからでも発音記号を学ぶのは遅くないですよ!

<参考>
このサイトの発音記号は音が出ます。 
https://www.ipachart.com/ 

また、今ではGoogle翻訳の質がかなり高くなっておりますので、自分で例文を作るのにも活用できます。ぜひ単語ノートに書く例文も自作しましょう!

時間をあけての再学習は必須

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エビングハウスの忘却曲線の理論を聞いたことがある方は多いはずです。人間は忘れてしまう生き物なので、頻繁に出会わないと忘れてしまいます。復習をしたものは定着するけれども、学習した内容が短期記憶にあるだけでは、いずれ消えてしまうのです。「1日〇個の単語を覚える」という単語の覚え方をしている場合は、無理やりそのノルマをクリアしていることがあり、そのようにかなり無理をして覚えた単語は1週間もすれば忘れている可能性が非常に高いです。覚えにくい単語は出会い続けることが大切です。

手書きのノートや単語帳も「書くことで覚えることができる」というメリットがあり重要なのですが、エクセルやワードで作ったものをデジタル化して、Quizletというアプリを活用することもおすすめします。☆ボタンを押しておくと、重点的にその単語を練習できるなど、非常に便利なツールです。世界中で活用されています。☆ボタンを使うと、知っている単語を省けるので、復習がしやすくなるというのが最大のメリットです。また、このQuizlet、音声が流れます!機械音ではありますが、学習には十分だと思います。発音記号をお覚えられない!聞こえたままにカタカナを書くのも苦痛!という学習者にはとてもありがたい機能です。

人の作った単語帳も学んでみよう

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単語帳アプリのQuizletは英語の先生や英語学習者が作った単語帳でクイズをすることができます。たまには自分の準備したもの以外で練習をすると新しい単語に出会えたり、新しい単語の用法を理解することができますよ。

 

 

リーディングについて

ネイティブのように前から情報を理解できる! スラッシュリーディング・スラッシュリスニング

・スラッシュリーディング応用編~長文の一文字一句を読まない! 省エネモードを使うべきところを把握

・<企業の研修担当者必読>英語の長文を速く読解できる手法~ ScanningとSkimming~

■スピーキングについて

<企業研修における英語力育成戦略>初中級者のスピーキング練習法

・<企業研修における英語力育成戦略> 中上級者のLinguaskill Business Speaking対策

・<企業の研修担当者向け>スピーキングテスト対策~時制をマスターせよ~

・<企業の研修担当者必見>グローバルパーソンが身につけたい話し方

・<企業の研修担当者必見>英語スピーキング力を上げる書籍活用法

・<法人向け英語研修>副詞の場所に注意を向けて、自然な英語を話そう!

・<法人向け英語研修>動詞のニュアンスを伝えるのに必要な助動詞をマスターしよう!

・<法人向け英語研修>音声認識機能を活用した発音矯正法

・<法人向け英語研修>【スピーキングの基本】イントネーション

■Linguaskill Businessについて

・運営しやすい高品質ビジネス英語テスト「Linguaskill Business」

■TOEIC®SW試験について

・ビジネスで戦力となる英語力を見極める TOEIC®SW試験とは

ビジネスで戦力となる英語力を育成する TOEIC®SW目標設定

・ビジネスで戦力となる英語力を育成する TOEIC®SW学習法

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執筆者:江藤 友佳(えとう ゆか)
Y.E.Dインインターナショナル合同会社CEO 

クレアモントマッケナ大学卒業後コロンビア大学大学院ティーチャーズカレッジで修士号を取得。英語教授法について大学時代に故ピーター・ドラッカーの授業を受け、組織開発に興味を持ち、PwCコンサルティングに入社。SCM部門の配属からHR部門に異動できず、人材育成に関わることもできる研修業界へ転職を決意。株式会社アルクで教育教務主任として多くの教材作成や企業研修、教員研修を担当した後に、楽天様で英語化プロジェクトのco-leaderとして社員教育に従事。英語教育事業部の立ち上げ支援後に独立し、現在は教材制作の下請けやアドバイザリーサービスを提供している。

著書:『ロジカルに伝わる英語プレゼンテーション』

 

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