日立製作所全体として、人材育成の中で語学力の向上というポイントがあります。事業部ごとに対応が違いますが、私たちが担当する技術系 の事業部では、まず採用施策としてグローバル人材、外国籍社員を取り込もうという動きがありました。以前は、日本の大学に留学していて、日本での生活が長い人たちの採用がメインでしたが、数年前から海外の大学を卒業して、就職とともに日本に来るという人材の採用を始めたという背景があります。
また、当事業部では、学会に出席したり論文を書いたりすることが多いのですが、会社の事業がグローバル展開するにあたって、やはり海外の学会に参加したり論文に触れたりする機会が増え、特に英語の語学力が必要だということで、英語研修に力を入れていました。
実は、2018年度までは、英語学習に明確な目標がありました。例えば、総合職の従業員の50%をTOEIC800点以上にするというような、具体的な目標を掲げていました。2019年度以降は、デジタル教育やジョブ型導入に向けたキャリア教育・リーダマネジメント教育 などに軸足を向けているため、語学学習に関しては、この数年は自己啓発の流れが強くなっています。
ただ、海外勤務を任命するにあたっては、やはりTOEICのスコアが指標 のひとつになっていますので、目安として800点以上を目指しましょうということで、自己啓発ではありながらも、目標は800点以上にして実施をしています。