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【日東紡績株式会社】コロナ禍でフルリモート新入社員研修をスピード導入。英語学習の習慣が身につきコミュニケーションが活性化

導入プログラム概要

研修内容 英語研修
実施期間 2020年5月7日~8月6日(3か月)
対象 新入社員
語学レベル TOEIC400~700点台
人数 7名
内容

学習コンテンツ:オンライン英会話WiLLies Englishabceed

成果

完走率:100%

研修ご担当者様
会社名:日東紡
部署名:人事部
研修ご担当者名:関川 佳男様
事業内容:各種繊維、繊維工業品/グラスファイバー製品/各種化学工業製品、医薬品/清涼飲料水の製造および販売/各種工事の設計・監理および請負、各種機器・装置の設計・製造および販売ほか
企業規模:連結2,690名(2020年3月31日現在)
業界:ガラス・土石製品

本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞や場所等は研修当時のものです。

ご担当者様インタビュー

―英語研修プログラム導入前の課題|今から英語学習の習慣を身につけておかないと、必要となったときに間に合わないという危機感

課題としては大きく二つありました。まず一つは、ある一定の従業員については英語に慣れ親しむ環境になく英語学習の習慣が定着してないという点です。もう一つは、新型コロナウイルスの影響により新入社員が在宅勤務を強いられる状況になってしまい、その期間中は直接対面で新入社員をケアできる時間が限られてしまうという課題がありました。

一つ目に関してですが、弊社は部署によっては会社の中で英語を使う機会が多くない従業員もおります。例えば、顧客は世界中におりますので、海外営業のメンバーなどは頻繁に英語を使用する機会がありますが、現在のところ社内に外国人の役員も管理職もいないため、社内の意思決定に英語を使う機会は多くありません。そのような背景もあり、これまで様々な英語施策を実行してきましたが、学習頻度や個々の意欲の向上などの成果に結びつけることに苦慮してきました。

一方で将来を見据えた時、海外の大学や研究機関と共同研究開発を行ったり、海外拠点の従業員との研修や技術交流に携わるなど、多様な国々の方とコミュニケーションを図ることがビジネス上避けては通れません。現時点では差し迫って英語を必要としていない従業員も今から英語学習の習慣をつけておかないと必要となったときに間に合わないのではないか、という危機感を人事部は持っていました。

二つ目に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下の新入社員研修はオンラインで実施したため、新入社員同士や人事部とのコミュニケーションが不足するのではないか、という懸念がありました。WEB形式の研修ではフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションはできませんし、もちろん飲み会のようなコミュニケーションもできません。また、例年では5月から各配属先で本格的にOJTをスタートさせますが、緊急事態宣言下では、職場に配属されても先輩社員、新入社員共に在宅勤務になります。まだ仕事を知らない新入社員を在宅勤務の状態で各職場がフォローしていくのは非常に難しいことが容易に想像され、人事部としても時間を有効に活用するには職場をどうフォローすべきか、頭を悩ませていました。

― 英語研修プログラム導入のきっかけ|急遽必要となったコロナ禍での新入社員研修

新型コロナウイルス感染症が拡大する前から英語研修については頭を悩ましていたわけですが、一度WizWeの森谷社長が講師を務められたセミナーに参加する機会がありました。それまで、英語学習を従業員の自主性に任せ過ぎていたり、受講後のフォローが不足しているのではという課題に対し、集団で切磋琢磨し、加えてメンターからのフォローで学習を進めるという内容に、非常に大きな可能性を感じましたし、弊社の取組みに必要なポイントであると深く印象に残り、次年度の研修の一つとして計画したいと考えていました。その時にはまさか、緊急事態宣言が出るようなことになるとは夢にも思っていなかったですが……。

当初は対面で集まってキックオフを行うことで一体感を高め、継続的に緊張感を保つためのフォローの機会を設定すると考えていましたので、まず対面で集まることができないとWizWeのプログラムは難しいのではないかなと思っていました。しかし、ゴールデンウィーク前に、新入社員のフォローについて5月以降どうしていいか困っているという相談をさせていただいたところ、Wiz Heartはオンラインでも実施可能とご提案いただき、新入社員のケアの一環として導入に向けて話を進めました。

―「Wiz Heart」導入の決め手|英語学習の習慣化サポートとチーム制

新入社員が職場に配属されましたが、週の半分以上職場の人と顔を合わせないという状況で孤立を感じるのではないかと心配していましたし、新入社員同士も対面で会えない期間が長かったので、プログラムがなかなか盛り上がらないのではないかとの懸念もありました。しかし、同期で組んだ学習チームで英語の習慣化という共通の目的に取り組むことで、緊急事態宣言下においても同期同士の繋がりを感じられ、メンタル面のケアにもなると思いました。WizWeからの継続的なサポートによって英語のスキルアップを図るだけではなくて、コミュニケーションの充実化という観点においても、とてもいい内容だと考え導入を決めました。

―導入にあたっての目標|学習スタイルの習慣化と新入社員同士のコミュニケーション

そのようなタイミングの取組みでしたから英語のレベルを上げたいということももちろんでしたが、仕事が本格化して忙しくなる前に、英語に慣れ親しんで自分なりの学習スタイルを習慣化しておくということと、離れ離れになっている同期と定期的にコミュニケーションを取る、そのサポートをしていただくという構図でしたね。

―「Wiz Heart」 研修の成果|最適な学習方法が身につき、同期のコミュニケーションも活発に

今回の研修は東京配属の事務系新入社員に実施したのですが、お互い知っている者同士で受講させたのがよかったと思っています。コミュニケーションが取れたという部分と、進捗に対する意見もスムーズに遠慮なく話ができたようです。もともとは、英語を必要とする人を選抜して、バラエティーに富んだ属性で実施しようと考えていたのですが、結果的に新入社員同士のコミュニケーションが活発になったようなので、この形式もよかったと思っています。

新入社員は今年に限らず、最初の1~2カ月は時間的な余裕があると思います。その間に最適な学習方法や習慣を身につけられたのもよかったですね。

―「Wiz Heart」 研修の評価|進捗フォローが一番大きな効果

今までの英語研修はフォローが十分ではなかったのではないかという課題認識もあって、グループで切磋琢磨しながら進める集団学習に、第三者から進捗フォローのサポートがあるという点が非常に魅力的でした。しかし、いくらフォローいただけるといっても、まず受講者のモチベーションを高めるためには社内の人間からしっかりと研修の目的や意義を説明することが重要です。受講者の理解やモチベーションが高まった後、その状態を保つのに研修会社からの度々のフォローはとても効果的でした。

また、オンライン英会話とTOEIC対策の両輪でやりたいというのが弊社からのリクエストでした。よく、どちらを実施すべきか?という議論になりがちですが、やはり両方重要だと思っています。文法を理解していないと、英語は日本語と違って全く逆の意味を伝えてしまったりすることもありますので、体系的に学習することはもちろん重要性ですし、一方で自分からアウトプットして使う・慣れるという訓練も必要で、英語を定着させるという意味では両輪でないと総合力は上がらないと思います。両方セットでやっていただけたのもよかったです。

・受講生の評価
進捗フォローをしていただけたのがよかったですね。くじけそうになったときがあっても、誰かが見てくれているというのは持ち直すのに一番効果的だったと思います。第三者の目があったのが一番大きかったとの受講生の意見がありました。また、同期とコミュニケーションを取りながら集団で勉強するということが、自分も頑張らなくてはというモチベーションに繋がったようです。

他にも、教材を提案していただけることがよかったようです。教材選びは結構なハードルで、私も家にほとんど使わず無駄にした教材が何冊もあります。教材を薦めてもらえるのは時間の節約にもなりますし、迷わないという意味で非常によかったと言っていました。

 ・改善点
今回はペース配分が難しかったという課題がありました。5月は在宅勤務が多く比較的時間に余裕がありましたが、緊急事態宣言が解除されて出社するようになると覚える仕事も増えてきます。最初はハイペースで進んでいたのですが、後半になると進みが思わしくない者もちらほら出現してきましたね。ペース配分に関する相談、アドバイスなども今後に期待したいと思います。また、オンライン英会話とTOEIC対策の両輪と言ってもそれぞれ独立した教材でしたので間違えた箇所や弱点が連携されていませんでしたが、将来的にはAI等を駆使し、その人に適した復習サポートが実施されることにも期待したいです。

―今後の展開|グローバルで戦える人材育成を

グローバルで戦える人材の育成が急務ですね。弊社は、グラスファイバーや体外診断薬に関し固有の技術を持っていますが、グローバルでの競争環境は避けては通れません。顧客の購買選定においては、専門的知識に加えて論理的に内容を組み立て相手をしっかりと説得・納得させられるビジネススキル、いわゆるネゴシエーションスキルが必要になってきます。ネゴシエーションスキルと英語のスキルを兼ね備えたグローバルで戦える人材を育成していくことが大きな課題です。

今回、WizWeの英語研修プログラムを実施し、英語学習だけでなく新入社員間の絆を築くのにも効果が見られましたので、来年の新入社員に向けて検討したいと考えています。コロナ禍で人とのつながりを築きにくくなってしまっているので、英語学習をしながらコミュニケーションも促進するというのは非常に重要視しています。また、中国でのビジネスも非常に重要な位置づけとなっておりますので、中国語の施策についても検討中です。

2020年10月取材

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