【文章で話せない方は必見!】学習レベル別 スピーキング力の鍛え方(1)では、【初心者向け】のスピーキング練習方法をお伝えしました。今回はその続きとして【初中級者・中級者向け】【中級者以上から上級者まで】のスピーキング練習方法をお届けします。

目次

■レベル別スピーキング力の鍛え方
    【初中級者・中級者向け】スピーキング練習方法 
    【中級者以上から上級者まで】スピーキング練習方法

■【おわりに】適切な練習でスピーキング力は大きく変わる

レベル別スピーキング力の鍛え方

【初中級・中級者向け】スピーキング練習方法

5-1TOEICやその他の英語試験でもL&Rの点数はある程度取れるようになったのに、スピーキングになるとほとんど話すことができない方はこの段階に当てはまります。

このレベルの方は単語だけで話してしまう癖を脱するために必要な最低限の知識のインプットはある状態なので、とにかく口に出して話す練習に特化することがポイントになります。

特にTOEIC600点近くまである方であれば、スピーキングのために必要な基礎はおおよそできているため、今は文章で話すことができない方でも、早い方であれば1、2ヶ月経ったあたりで単語ではなく文章で話す感覚を感じ始めることができます。

具体的には文法単元を踏まえた中学・高校レベルの文章が複数まとめて記載されている教材を使用したスピーキングトレーニングが効果的です。

瞬間的に口頭で英作文ができるようになることを目的とし、音読での繰り返しの反復スピーキング練習を行いましょう。

51BLlAd5DGL._SX350_BO1,204,203,200_

「英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング」(IBCパブリッシング)
(著)山田暢彦

51pu+0tZVxL._SX343_BO1,204,203,200_

「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(ベレ出版)
(著)森沢洋介

これらの教材にのっている文章は中学・高校文法の参考書に出てくるものと同レベルの内容ですので、簡単に感じる方もいるかと思います。

ですが、わかっているのに話せない状態を改善するのがこの段階なので、言えるようになるまでは平易な文章をとにかく繰り返し練習します。

実際に教材にでてくる文を音読する際にはまずリスニング音声をしっかりと聴き、キーとなる表現や文型、構文などは何かを意識して、何も見ずとも言えるくらいまで繰り返し声に出して練習をします。

また参考書を行う際には、毎日必ず進める範囲を決めて何日で1周できるかを事前に把握します(1ページずつ完璧にするのではなく、毎日とにかく決めた分を進めましょう。)

1周目、2周目、3周目と繰り返し同じ教材を5周程度も行えば、だんだんと文章で話す感覚を身につけることができるようになります。

(5周する頃には、頭から最後まで教材を進める速度も早くなるので、数日で1周することも可能になります。早い方だと1~2ヶ月で5周することができます。)

この練習を終えると、明らかにスピーキングをしたときの感覚が変わります。簡単な文であれば、意識しなくても口から言葉が出てくる感覚を体感できるようになります。

【中級者以上~上級者向け】スピーキング練習方法

7-1英語試験のL&Rでの点数も段々と高くなりはじめ、自身に関する簡単なフリートークであれば話せるものの、その他のトピックになった途端になかなか話すことができない方はこの段階に当てはまります。

文章で話す基礎も経験もあり、英語が話せないわけではないのに特定のトピックに対して英語で意見を言えないことにもどかしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

このレベルの方が取り組むべきはとにかく「英語で話せる鉄板のネタ」を増やすことです。

8-1そのためには話せるようになりたいトピックを決めてスピーキング練習やオンライン英会話を行うことがポイントです。

例えば「旅行」のトピックについて話せるようになりたいとします。

そうしたらまずは旅行について話す際に使える表現や単語を調べてみましょう。

●memorable:忘れられない
●breathtaking :息を飲むような
●crowded :混みあった
●sightseeing spot:観光名所

そして「あなたの人生の中で最も記憶に残っている旅行先はどこですか?」のような旅行関連の質問に回答することを仮定して、上記の単語や使ってみたい表現も交えながら話したいことを文章に書きおこします。

そしてその書きおこした文章を何度も自分で音読したり、オンライン英会話のスピーキングで練習して、次回聞かれたときには必ず答えられるようにします。

実はこの話せるトピックを1つでも増やすことによって、みなさんの会話の幅は何倍にも広がるのです。

もし先程の「あなたの人生の中で最も記憶に残っている旅行先はどこですか?」という質問が回答できるようになれば、少し工夫さえすれば以下のような質問にだって答えることができるようになります。

●「お気に入りの旅行先はどこですか?」
●「今までで1番楽しかった旅行を説明してください」
●「あなたのおすすめの旅行先はどこですか?」
●「休暇があれば何をしますか?」(⇒旅行と回答)

こうした「一度話したことがあるトピック」を増やすことが、中級以上の方のスピーキング力を上げる秘訣なのです。

(※この鉄板トピックを増やして会話の幅を広げることは、TOEICのSW試験などにも大変有効なテクニックになります。)

TOEIC900点の英語が得意な人でも、一度も話したことのないトピックはなかなかうまく話すことはできません。

それは自分の意見の他にも構成をその場で考え、最適な語彙を使用し、瞬時に文章として伝えるなどの複数のアクションが必要になるからです(そもそも日本語でも順序立てて話すことが苦手な人もいると思います。)

逆に英語が苦手な人でも自分の自己紹介ができるのは、みなさんが小学校や中学・高校でも必ず複数の場面で、英語での自己紹介の練習をした中で何を話すか、構成はどうするかなどを考えたことがあるからです。

そのため一度練習したトピックやレッスンでのスピーキング内容は、次回同じことを聞かれたら必ず答えられるように復習をすることが重要です。

一見すると難易度が高い以下のようなトピックも「トピックに慣れる」ことができれば必ず話せるようになります。

9-1

 

多くの一流営業マンが鉄板の営業トークをいくつも持ち合わせて相手や場の状況によって話を変えているように、英語のスピーキングでも鉄板の話せるネタをいくつ持ち合わせることができるかは非常に重要です。

そのため英語力が中級以上の方は目的なくオンライン英会話を1年続けるよりも、トピック設定と話す内容を準備した上でオンライン英会話に3ヶ月取り組むほうが確実に英語力は上がります。


【おわりに】適切な練習でスピーキング力は大きく変わる

英語は正しい方法でトレーニングを行えば、誰でも必ず話せるようになります。

この記事に書かれている自分のレベルにあった練習方法で、1ヶ月~3ヶ月ほど、まずは学習を続けてみましょう。

特にスピーキングに苦手意識を持っている人こそ、いままで感じられなかった「文章で話している」感覚を感じることができるようになりますので、ぜひスピーキング力に課題感を感じている人は本記事を参考にスピーキング学習をしてみてください。

 

執筆者:WizWe教務部

TOEICを指標にした挫折しない学習目標の立て方(1)
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【文章で話せない方は必見!】学習レベル別 スピーキング力の鍛え方(1)

 

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