語学学習と運動の共通点

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語学学習は運動やダイエットに似ています。では、運動やダイエットで重要と言われていることは何でしょうか。継続や繰り返し、短期間での詰め込みよりもコンスタントな努力、時には伸び悩みもあるがそこであきらめない、努力は必ず結果につながる、などがよく知られている点です。

今度は、英語学習を念頭に置きながら、これらの言葉を読み返してみるとどうでしょう。すべて当てはまることばかりですね。これが、語学学習は運動やダイエットに似ている、と言われるゆえんです。結局のところ、運動やダイエットと同じく、英語を学ぶ上でも多すぎることもなく少なすぎることもない分量を毎日コツコツと勉強していくことが、上達への一番の近道なのです。では、学習を習慣化するには何が必要なのでしょうか。

 

英語学習には伴走者による心の支えが重要

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「英語学習は継続が大事なのはわかってはいるけど、続かない」という悩みを多くの人が抱えています。運動やダイエットでも同じ悩みが聞かれますが、そんなときに力強い助っ人になるのが伴走者です。単に併走してくれるだけでもいいですし、パーソナルトレーナーやメンターのように、伴走すると共にアドバイスもくれれば言うことありません。伴走してくれる人がいれば、それが心の支えにもなって完了率が上がるでしょう。

近年、いろいろな企業でメンターサポートシステムが採用されています。年の近い先輩社員が若手社員のパートナー(メンター)となり、仕事の相談や悩みなどを聞いて力になるというのが、メンターサポートあるいはヒューマンサポートと呼ばれる仕組みです。身近にメンターの存在があることで、経験の浅い社員でも安心して仕事に取り組めるというわけです。同様のシステムを英語学習でも導入したらどうでしょうか。

英語研修を実施している企業は多いと思いますが、研修の時間以外での受講者の自習をどのようにすればよいかという問題は、つねに大きな課題となっています。自習の技術的な内容以外に、その継続を後押しするのが重要なのは先ほど述べたとおりです。そしてそのために効果的と思われるのが、伴走者あるいはメンターです。メンターのように、アドバイスをくれながら一緒に走ってくれる人がいれば理想的ですが、受講者全員にそのような人を用意するが難しいという場合は、次のような方法もよいと思います。

 

先生ではない伴走者の重要性

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一つは、同じクラスの受講生同士でペアやグループを組ませ、互いに英語学習について報告し合う関係を構築させることです。お互いが同じようなレベルなので、気後れすることなく悩みを打ち明けられますし、場合によっては同じ悩みを解決した人もいるかもしれないので、そのときには有効なアドバイスももらえます。

この方法の注意点としては、全員が英語学習のまっただ中にいるため、人のことなど気にする余裕もなく、互いに進み具合を日々確認するなどということをしなくなる可能性があるという点があげられます。しかしこれについては、受講者同士の相互確認(その頻度は状況によりますが)を研修主催者側が義務づけるなどして、改善できる余地はあると思います。

もう一つは、先輩社員が新入社員のメンターになるのと同様に、英語研修歴における先輩が後輩の伴走者となる方法です。場合によっては仕事上の先輩と後輩の関係とは逆転するかもしれませんが、それはそれで人間関係を深めることになるので悪いことではないでしょう。

英語学習における先輩は、多少なりとも経験を積んでいるため、後輩がくじけそうになる気持ちもよくわかるはずであり、自分と重ね合わせて後輩に寄り添うことができるでしょう。また先輩自身もまだまだ英語を学ぶ身ですが、後輩と一緒に走ることで自分もしっかりしなければならないという意識が芽生えるはずです。

いずれにしても、「先生」ではなく一緒に走ってくれる伴走者がいてくれることで、英語学習で最も大切な「継続」という力が得られます。そんな伴走者の重要性を再認識してはいかがでしょうか。

 

 

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執筆者:森 弘之(もり ひろゆき)
AllAbout日常英会話ガイド 
担当テーマ:日常英会話東京都立大学  教授(理学博士)  

 英会話への第一歩は英会話学校通い。学部生時代には大学を休学し、米国へ語学留学。その後も米国の大学に研究員として2年間在籍。仕事の性格上、海外の研究者らとの交流も多く、コミュニケーションの道具としての英語の重要性を痛感する毎日。日本人の英会話力の欠如は、国際的な学会、研究会でも際立っていることに憂慮しており、その理由にも高い関心を持っている。


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