TOEIC®のPart 2は、リスニング問題の中でも点数の稼ぎやすいパートです。「応答問題」と呼ばれており、適切な一問一答ができる力があるかどうかを示すパートとなっています。長文が流れてくるPart 3とPart 4と比べると、1問あたりの聞き取りの時間が少なくて済みます。

Part 2の問題数は25問。比較的わかりやすい応答が多いものの、難易度が異なる問題がランダムに出るので油断は禁物です。応答タイプは大きく分けて以下の3つです。同じ質問に対する複数の応答を示しながら解説します。

22307218◆質問

Do you know where our meeting is?
どこで会議が行われるか知っていますか。

◆応答例

1.素直な応答

It’s in the board room.
役員室ですよ。

2.Yes, Noなどのストレートな応答が省略された応答

John should know.  ※前にNo, butが省略されています。
(いいえ、でも)ジョンが知っていると思います。

3.含みを持つ応答

Haven’t you heard what happened!?
何が起きたか聞いてないんですか!?

十分なリスニング練習をすれば、1と2のタイプの質問は必ず正解できるようになります。3つ目のタイプの応答が理解できるようになるためには少々想像力が必要です。文脈や声のトーンから状況を推測する力が求められますので、リアルなコミュニケーションに慣れている必要があります。映画などをよく見てみると、こういったやりとりはネイティブ同士で頻出。そのため映画などのリアルな素材が学習に役立ちます。字幕を見て、どのような意訳がされているかに注目して学ぶと良いでしょう。

上記の例では、「何が起きたか聞いてないんですか!?会議どころではないですよ!緊急事態です!」といったことを推測して、会議がなくなったということを理解しないといけない場面です。日本語でもこういったやりとは結構あります。例えば「今、何時?」「まだ大丈夫だよ。」というやりとりは、どんな場面ならありうると思いますか。

次の用事が決まっていて、何度か「18時には出ないといけない」ということを相手に伝えてあるとしましょう。そんな状況で「何時?」と何度も質問をしていたら、「まだ大丈夫だよ(18時まで時間があるよ)」と言われることがあるでしょう。こういったリアルなコミュニケーション場面を想像して解く必要があるのが「含みを持つ応答」です。

質問の5W1H(Where, When, What, Who, Why, How)をしっかりと聞き取り、何が尋ねられているのかを把握したうえで適切な応答を探しましょう。くれぐれもひっかけの誤答にひっかからないでくださいね!同音異義語だったり、発音が似ている別の単語だったり、Part 2は音によるひっかけが多いので、要注意です。たくさんの問題を解くとパターンが見えてきますので、練習量をこなしてPart 2を攻略してくださいね。

 

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執筆者:江藤 友佳(えとう ゆか)
Y.E.Dインターナショナル合同会社CEO 

クレアモントマッケナ大学卒業後コロンビア大学大学院ティーチャーズカレッジで修士号を取得。大学時代に故ピーター・ドラッカーの授業を受け、組織開発に興味を持ち、PwCコンサルティングに入社。HR部門への異動が叶わず、人材育成に関わることもできる研修業界へ転職を決意。株式会社アルクで教務主任として多くの教材作成や企業研修、教員研修を担当した後に、楽天で英語化プロジェクトのco-leaderとして社員教育に従事。英語教育事業部の立ち上げ支援後に独立し、現在は教材制作の下請けやアドバイザリーサービスを提供している。

著書:『ロジカルに伝わる英語プレゼンテーション』『英語の数字ルールブック』『ビジネス英語リーディングの技術

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