英語のリズムがなかなかつかめないと悩んでいませんか?英語のリスニングとスピーキング練習時に多くの日本人が苦戦するのが英語独特のリズムをマスターすることです。リズムは文中の内容語と機能語が決めています。(参考:「音声認識機能を活用した発音矯正法」 )このようなリズムの概念は日本語にはありませんので、練習が必要になります。

ではどうやって練習をしたら良いのか?

アメリカでは、移民のESL(English as a Second Language)の生徒たちにこのリズムを体感してもらうために、よく先生たちがチャンツの素材を使います。チャンツという言葉は日本では聞きなれないかもしれません。小学校の一部では活用されており、文部科学省の作った教材にも若干取り入れられていますが、実は日本ではあまり浸透しなかった指導法です。しかし非常に有益なので、自主練に活用していただけるようにご紹介させていただきます!

とても流行ったjazz chantsでの練習

アメリカでは1980年~2000年頃にjazz chantsというものがとても流行りました。英語のリズムを教えるためにCarolyn Graham氏が発案した指導法で、ジャズのリズムにのせて英語を言うための教材がたくさん出版され、ネイティブの子どもたちも文法項目を覚えるために正しい英語の例文を覚えるのに活用しました。

私はjazz chantsを日本の子どものレッスンに取り入れていた時期もあり、英語のリズム、特にリエゾンやリダクション(参考:「文の聞き取り力アップに理解必須 ~つながる音・変化する音・消える音~」)を体感して習得し、流暢さを上げるのにとても役立ちましたので、大人にも同じ効果があると考えています。

早速jazz chantsを見てみましょう。こんな感じです!

例1: テンポゆっくりめの初級者向き


例2: テンポ早めの中級者向き 


同じように言ってみようとすると、口が動かずにつまってしまうかもしれません。でも、何度も練習するとスムーズに言えるようになります。あまり馴染みのない練習法かもしれませんが、「手持ちの書籍やアプリでの勉強に飽きた!」という方はぜひ無料素材を探して口を動かす練習をしてみてください。音源と同じスピードで、リズムにのって発話できるようになれば、実際にその英語を映画や英語の教材、試験などで耳にしたときに間違いなく聞き取れるようになり、練習の効果を実感できると思います。

また、Versantのような発音に重きがおかれるスピーキングテストにおいては、こういった自然な発話をテンポよくできる力が高得点につながります。

Jazz Chants by Carolyn Graham で検索をかけるとYouTubeの動画が見つかりますので検索をかけてみてください。ときどき新しいことにチャレンジして飽きずに学習と練習を継続することが上達の秘訣です!楽しみながら練習してくださいね。

jazz chantsプレイリスト例:
https://www.youtube.com/watch?v=5UMFa5NcSoI&list=PLauwxQ-VGyUvLfP5Ckk_ajLSmH0fIuibj

 

 

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執筆者:江藤 友佳(えとう ゆか)
Y.E.Dインターナショナル合同会社CEO 

クレアモントマッケナ大学卒業後コロンビア大学大学院ティーチャーズカレッジで修士号を取得。大学時代に故ピーター・ドラッカーの授業を受け、組織開発に興味を持ち、PwCコンサルティングに入社。HR部門への異動が叶わず、人材育成に関わることもできる研修業界へ転職を決意。株式会社アルクで教務主任として多くの教材作成や企業研修、教員研修を担当した後に、楽天で英語化プロジェクトのco-leaderとして社員教育に従事。英語教育事業部の立ち上げ支援後に独立し、現在は教材制作の下請けやアドバイザリーサービスを提供している。

著書:『ロジカルに伝わる英語プレゼンテーション』『英語の数字ルールブック』『ビジネス英語リーディングの技術

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