英語はアルファベットの個別の音と、単語になったときや文になったときの音が異なります。
リスニングが苦手な場合、この音の変化について知らない、あるいは慣れていない可能性があります。

文になったときに起こる音の変化について理解すると聞き取り力が上がりますので、3つのルールを覚えましょう。

1. つながる音


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英語ではリンキングまたはリエゾンと呼ばれる「音がつながる現象」が起きます。多くの場合、単語の語尾が子音で、次の単語が母音で始まる場合、語尾の子音に母音がくっついて、まるで1つの単語のように発音されます。

例えば
Good evening. (こんばんは。)
はグッディーヴニンのようにdとeがくっついてディーの音になります。

 

Put it over there. (それをあっちにおいて。)
はプッディオーヴォーゼーヨのようにput it overの3つの単語は途切れずに音がくっつきます。なお、アメリカ英語ではtはdの音に変化することが多いのでputのtとitのiでディの音になります。

 

This is our data. (こちらが我々のデータです。)
も同様にThis is ourがすべてくっついて、ディスィゾアーのような感じになります。音の区切りがないので、単語を分割して考えているといつになってもわかりません。文のかたまりで音と意味を覚えましょう。

2. 変化する音


おけ言いやすくするために、アルファベットが持つ本来の音とは別の音に変化する単語があります。人称代名詞は強く発話しないため、youが特に頻繁に別の音に変化します。

 

例えば
I want you to come in early. (あなたに早く来てほしいのですが。)
のwant youはワンチューのようにtとyでchの音に変化します。

 

Could you help me with this? (この手伝いをしてくれませんか。)
はdとyの音がjの音に変化して、クッジューのように発音します。

 

I have to go home now. (もう帰らないと。)
はhave toのvとtがつながることで、fの音に変化し、アイハフトゥーゴーホームナウとなります。

3. 消える音


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英語には、ナチュラルスピードで話をしているときに消えてしまう音がたくさんあります。中でも、破裂音と呼ばれる[p] [b] [t] [d] [k] [g]のような息をため込んで勢いよく出す音は頻繁に消えます。特に語尾にある破裂音は特に消える傾向があります。

その一方、日本語には本当の子音が存在せず、50音全てが子音+母音です。ローマ字書きをすると、「ん」を覗いて必ずうしろに母音が付きます。例えばか行はkの音にka, ki, ku, ke, koのように母音がつきますよね。「カタカナイングリッシュ」「ジャパニーズイングリッシュ」といった呼び方がある独特の英語の話し方をしてしまう日本人がいるのはこの日本語の特性のためです。

以下の例文をみてみましょう。
That was a great presentation. (あれは素晴らしいプレゼンでした。)
少し早めのナチュラルスピードでネイティブスピーカーが話すとthatのtとgreatのtは消えてしまうことがほとんどです。was aは子音+母音なので「つながる音」となりワザのようなになります。

 

We might have to stop the project.(プロジェクトを辞めないといけないかもしれない。)
ではmightのtとstopのp、そしてprojectのtがわずかにしか聞こえない、または完全に消えてしまいます。have toは「音の変化」でハフトゥとなるのでしたね。ウィマイッハフトゥスタッザプラージェックのように聞こえます。

このように、英語の子音は日本語とかなり異なるので、聞き慣れる必要がありますし、話すときは、しっかりと発音するのではなく、音に強弱を付けることを意識する必要があります。強弱を付けて話すと消えてしまう音ができるのは自然なことです。

 


一つ一つの単語を書き出せば理解できても、音がたくさん連なると聞き取れなくなるのは、音の変化に耳と頭がついていけないからです。上記を理解したうえでたくさんお手本の音声を聞いてリピーティングを続けることで、英語らしい音が聞き取れるようになり、そして自分も話せるようになります。継続は力なり!たくさん聞いてたくさん口にしてください。

 

 

 

執筆者:江藤 友佳(えとう ゆか)
Y.E.Dインインターナショナル合同会社CEO 

クレアモントマッケナ大学卒業後コロンビア大学大学院ティーチャーズカレッジで修士号を取得。英語教授法について大学時代に故ピーター・ドラッカーの授業を受け、組織開発に興味を持ち、PwCコンサルティングに入社。SCM部門の配属からHR部門に異動できず、人材育成に関わることもできる研修業界へ転職を決意。株式会社アルクで教育教務主任として多くの教材作成や企業研修、教員研修を担当した後に、楽天様で英語化プロジェクトのco-leaderとして社員教育に従事。英語教育事業部の立ち上げ支援後に独立し、現在は教材制作の下請けやアドバイザリーサービスを提供している。

著書:『ロジカルに伝わる英語プレゼンテーション』『英語の数字ルールブック』

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